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ハーブが香る
コティジガーデンの食卓から
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コティジガーデンにようこそ
「さあ、これで準備完了。あとはお湯を湧かすだけね」
早起きして庭から花を摘んだので、水揚げは上々。
テーブルの上では、青い花のアルカネットやボリジ、忘れな草などに、白いカモミールとピンクの花やちがやさしくほおえんでいます。けさ、初めて花を開いたうすべにあおいも人数分が摘めました。きっと、このワインレッドの花が青いハーブティーに変わるときには、みんな驚きの声をあげることでしょう。
きょうはわが家のコティジガーデンで、学生時代の友人たちと楽しいひとときを、という趣向なのです。
ちょっと気取った言い方に聞こえるかもしれませんが、コティジガーデンとは英国庭園スタイルの一つです。歴史を誇るイギリスには、イタリア・ルネッサンスの影響を受けたフランス式整形庭園や、壮大な風景式庭園など、王侯貴族の庭が今でも数多く残されています。そうした中でこのコティジガーデンは、中世に起原を発し、19世紀に流行した庭で、今なお愛されています。
Cottageが小さな田舎家を意味するように、ハーブや昔懐かしい草花、果樹、花木などを自然な感じに植え込んだこの庭は、花の香りと心和むやさしい色に満ちているのが大きな特徴といえましょう。
中学生のころにイギリスの本でこうした庭があることを知って以来、コティジガーデンは私の夢となりました。育児のかたわらベランダや貸し農園で始めたハーブ栽培も、オールドローズの資料探しも、いつか実現するかもしれないコティジガーデンのための自習でした。土地探しから家が建つまで17年、庭造りを始めて7年目…。庭が完成するのはまだまだ先ですが、最初の年に植えたプラムやあんず、アーモンドもずいぶん生長し、ベリー類も宝石のような実をつけるようになりました。ちょっとした野菜やハーブ類も、手塩にかけて無農薬で育てたものはどこか違います。ただ眺めて楽しいだけの庭でなく、四季おりおりの自然の恵みを食卓にのせて味わうことができるのも、コティジガーデンのすばらしい点です。
草花が好きな人はみんな私の友達。よろしかったら、あなたもご一緒にいかがでしょうか。
《 目次 》
・コティジガーデンにようこそ
・春の庭にたたずんで
・庭のハーブでお茶を
・花盛りのハーブをいける
・オールドローズに魅せられて
・バジルソースを作る
・トマトソースを作る
・きりりと冷やして夏のティータイム
・ベリーのフルーツの楽しみ
・保存食を作る
・庭の小さな訪問者
・春を告げる黄色い花
・庭作り畑仕事
・コラム
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著書:
発行所:文化出版局
価格: \1638円 (税込)
size:26 (cm)
ページ数:111p
ハーブが香る
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