街路樹の若葉が風にそよいでいます。
おつかいの帰りに、わざと遠回りして花屋さんの前を通ってみました。
「ハーブ苗入荷!」元気のよい書体のポスターが大きく窓ガラスにはられ、歩道までミントやラベンダーのビニールポット苗がはみ出しています。そういえば、昨日の新聞のチラシで「先着50名様にバジル苗の進呈」という、スーパーマーケットのキャッチコピーも見かけました。
この本が「香りの花束 ハーブのある暮らしから」というタイトルで出版されたのは、今から8年前のことです。あの頃とくらべると、世の中は何と変わってきたことでしょう。
当時はハーブといっても「え?それ何のこと?」と必ず聞き返されたものでした。ところが、今では近所の園芸店で取り扱うようになったばかりか、ショップやガーデンもあちこちに出来ましたし、ハーブ愛好者も驚くほどふえています。
なぜでしょうか。
最初に考えられるのは、高度成長の波とともに人々の暮らしにゆとりが生まれ、自然指向とあいまって、食生活が多様化してきたことがあげられると思います。
けれどもそれっだけではなく、一番の大きな理由は、ハーブのもつ不思議な魅力に負うところが大きいように思えてなりません。
それは私が経験してきた、ハーブのある暮らしの楽しさを、誰かに語らないではいられなくてこの本ができたように、一度ハーブに触れると何かわからない大きな力にひきずられて、ぐんぐん進んでしまうからです。
間口が広く、奥行きが深いハーブの世界は、育てる人の得意な分野で、それぞれに暮らしが広がっていきます。
--いつも心に夢の種子を より 抜粋---
《 目次 》
・第1章 ハーブガーデンからこんにちは
・第2章 咲かせてみましたラベンダーの花を
・第3章 せい子流ハーブの育て方
・第4章 ハーブのある暮らし
・第5章 グルメ気分で
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