一粒のタネには、いったいどんなパワーが秘められているのでしょうか。そして、このかわいい球根にはどんな魔法がかけられているのでしょう。木の花が好きな父と、草花をこよなく愛した母に園芸の手ほどきを受けた私は、幼いころからいつもそう思っていました。緑を育てていたつもりが、いつの間にか緑に育てられ、緑のおかげでたくさんの友だちができました。
暮らしのなかに緑があると、四季折々の自然のリズムがいつの間にか家の中にまで入ってきます。知人からよく「冬は庭仕事ができなくて退屈でしょう」といわれることがあります。いいえ、そんなことはありません。長い間庭がありませんでしたが、私は四季を通して室内園芸を楽しんできました。この本には、冬の間に家の中でできる緑の仕事、緑の楽しみのアイデアとヒントがたくさん詰まっています。ですから、材料がそろわなかったら、この本のとおりでなくてもかまいません。100の家庭があったら100通りの楽しみがあり、1000人だったら…、と考えただけでも心が弾んできます。
どうか、いくつでもヒントを見つけて、あなたの暮らしに生かしてください。
─ローズマリーの香に包まれて─
《 目次 》
・第1回 球根をバスケットで育ててみよう
・第2回 観葉植物をおしゃれに演出
・第3回 小さなリーフガーデン
・第4回 簡単につくる立体花壇
・第5回 コニファーの森
・第6回 多肉植物でつくる毛せん花壇
・第7回 アイデア多彩 クリスマス
・第8回 お正月を迎える鉢
・ミニ植物図鑑
・ガーデニングのヒント
・エッセイ
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